新・温かい学級づくり推進事業(令和4年度~)

事業の目的

 教育実践の基盤となる「多様性を包含する学級集団」をつくり、主体的・対話的で深い学びのある授業で確かな学力を育成するとともに、様々な人と人間関係を結ぶ力を育てて不登校発生率の低下を目指します。

事業名の意図

 教育実践の基盤となる目指す学級集団の質が変わることから「新」としました。

 これまで「温かい学級」とはルールとリレーションが形成された安定度の高い学級集団であり、これを目指してきました。

 新事業において目指す学級集団は、安定度に加え、すべての児童生徒の相互作用が活発に行われる学級集団(活性度の高い学級集団)となります。この学級集団を「多様性を包含する学級集団」と呼びます。

 教職員の意欲を高め、取り組みを持続可能にするため、学校と教育委員会が役割を明確にし、ともに推進していくことを意図して「支援事業」から「推進事業」に名称を変更しました。

事業取り組みの柱

学校

新事業の重要性と学級づくり理論を全職員が理解し、全校体制で取り組む持続可能な体制を作ります。

  • 年3回のWEBQUの調査の実施
  • 事例検討会の実施
  • 自校プランの作成
  • 校内研修の充実

教育委員会

各学校が主体的に新事業に取り組めるよう連携協力して支援をおこないます。

取り組みと今後の見通し

令和4年度の取り組み

学級づくりを徹底して行います。WEBQUの有効活用と集団づくり・個別対応を丁寧に行います。

  • 各学校の校内研修計画の立案と実践
  • 「新・温かい学級づくり自校プラン」の改善と実践

令和5年度の取り組み

 学級づくりとクロス集計表を活用した学力向上の取り組みを進めます。

  • 校内研修の見直しと充実
  • 「9(12)年間の育ちプラン」の再構築と実践(幼保小中の連携の在り方検討)

令和6年度の取り組み

集積したデータの分析・活用と計画の修正。効果的な学習法法を取り入れた実践を行います。

  • 事業の評価

温かい学級づくり支援事業(平成26年度~令和3年度)

魚沼市教育委員会は、魚沼市教育振興会と協働し、平成26年度から「温かい学級づくり支援事業」を推進しています。

本事業では、Q-Uを活用して「親和的な学級集団」を学校体制で育成します。

親和的な学級集団とは、建設的でまとまりのある自治的な学級集団です。

このような学級集団は「学力向上」「いじめ・不登校の減少」「特別支援教育をめぐる問題の減少」などに影響を与えることが明らかになっています。

この知見を踏まえ、温かい学級づくりを基盤とした「学力向上」と「不登校出現率の低下」に取り組み、成果を上げています。

この取組を通じて、校長のリーダーシップのもと、教職員の同僚・協同性と自主・向上性の高い学校組織の構築を目指します。

Q-U

Q-U(より良い学校生活と友達づくりのためのアンケート)結果から児童生徒の理解を深め、学級集団の成熟状態を把握し、具体的な対応策をチームで検討して取り組みます。