魚沼の昔話を聞く会
当校の読書旬間の一環で、今年で12回目を迎える地域の方による「魚沼の昔話を聞く会」が行われました。昨年と同様に、「魚沼むかしばなしの会」の3名の語り部さん(佐藤春美様、野田公子様、関篤子様)からお越しいただき、以下の昔話を聞かせていただきました。
<1~3年生>
「八海さまのねこ」「聞き耳ずきん」
「ぼたもちの食いにげ」「おしまいのはなし」
<4~6年生>
「山古志村のマリと三匹の子犬(紙芝居)」
「八百屋お七の供養地蔵」「三月(さんげつ)三日(みっか)のぼんぎつね」
語り部さんの「昔昔あったんてんがの~」の語り初めのフレーズに合わせて、お話を聞く準備ができたことを伝える「さんすけ」という言葉を子どもたちが返し、楽しみにしていた昔話が始まります。
今はあまり使われない方言による昔話は、子どもたちにとっては、ある意味新鮮で面白く、心を引き付けます。その様子は、語り部さんの語りを一言も聞き漏らさないように耳と目と心を集中させて聴く子どもたちの姿から分かります。
そして、聞き手に語りかけるように話す語り部さんの話術によって、子どもたちは、どんどんお話の世界に引き込まれていきました。一つ一つのお話が終わるたびに、集中がほぐれて笑顔になり、拍手をしながら思わず周りの友だちに感想をもらしている姿が印象的でした。
子どもたちにとって、いろいろな昔話や魚沼に伝わる昔話を直接語り部さんから聞く機会はあまりありません。年に1回のこの日は、とても楽しい時間であり、心に強く残ります。そして、このような経験がふるさとへの愛着、郷土愛を育む一つになっていることをあらためて感じます。
3名の語り部さんにおかれましては、是非来年もご来校いただき、これからも伊米ヶ崎の子どもたちにすてきな昔話を聞かせてほしいなと思います。ありがとうございました。