ようこそ先輩(6年生)

 

今日の3限に、6年生はキャリア教育の学習をしました。内容は、「ようこそ先輩」と題し、板木地域のお住まいで、木工所を経営している塩川佑亮さんからお話を聞くというものでした。

塩川さんは、現在、自宅兼木工所で主に木製の箸を製造しています。きっかけは、大きな会社で大勢の中で仕事をするよりも、個人で何かに没頭できる仕事の方が自分に向いているという思いから、箸作り(最初は唐木細工)に取り組まれたそうです。

お話では、自分一人での箸作りは、経理等の事務処理や材料の運搬など、その他の仕事もすべてやらなければならないので大変であることや、木は用途によって使用する種類が違い、箸は反りにくい木がむいていること、箸を1日10膳作っていること、材料となる木材には1kg数千円するものがあることなど、子どもたちにとっては、普段触れることのない内容が多く、驚きと関心をもちながら話を聞くことができました。また、子どもたちは、お話を聞きながら、大切だなと思うことはしっかりメモを取り、知りたい内容を進んで質問したりするなど、意欲的に学習に取り組む姿が見られ、感心しました。

最後に塩川さんから、「木は根を伸ばさないと倒れてしまいますね。自分がつらい時は、そんな木の根を伸ばすんだという気持ちで乗り越えてきました。」、「大きな会社だと、本当に自分がやりたい仕事につけるかどうか分からないですよね。自分は、『箸作り』という1つの仕事かもしれないけど、本当にやりたい仕事ができているので、それはそれでよいことだと思っています。」というメッセージをもらいました。

子どもたちは、今の自分自身をよく見つめ、いつもとはちょっと違った角度から自分の将来を考えるヒントをもらうことができました。

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