4年生「菌打ち体験」

 伊米ヶ崎小学校の4年生は、総合の学習で「環境保全」をテーマにして学習しており、例年、その学習の一環として、キノコの菌打ち体験を行っています。「菌打ち」というのは、椎茸などのキノコの栽培方法の一つで、コナラなどの原木にキノコの菌を植え付ける作業のことです。今日は、NPO法人「魚沼交流ネットワーク」さんから先生をお招きし、その体験活動を実施しました。

 作業の手順としては、まず、椎茸の菌を打ち込むコナラ(原木)に電動ドリルで穴を開けます。次にその穴に「種駒」と呼ばれる椎茸の菌がしみ込んでいるコルク状の木の杭を打ち込みます。最後に菌打ちを終えた原木に自分のネームプレートを貼り付け、校地内にある当校自慢の森の中にそっと並べて終了となります。

 子どもたちは、先生の話を真剣に聞いて、作業の見通しをもち、活動に入りました。穴開け作業では、扱ったことのない電動ドリルを使用しました。電源を入れると激しく回転するドリルの勢いに最初は驚きましたが、穴を開けていくうちに徐々に慣れ、鋭くあっとうまに穴が開く感覚を楽しみました。

 開いた穴に椎茸の菌を打ち込む作業では、木づちを持ち、一つ一つの種駒を丁寧に穴に打ち込んでいきました。初めての体験で緊張する場面もありましたが、ケガもなく、みんな無事に菌打ちを終えることができました。

 椎茸が収穫できるのは、6年生の秋だそうです。いまから2年半後になります。その日まで特に手を加える必要はないそうです。収穫が2年半も先だと忘れてしまいそうですが、「自分の原木」「はやく椎茸を収穫したいなあ」という思いから、きっと、子どもたちは時々森に入って観察することでしょう。椎茸の栽培をきっかけにして、繰り返し森の中に足を運び、森と触れ合い、森の不思議を一つ一つ紐解きながら、環境保全の大切さを学んでほしいなと思います。

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