卒業を控えて
3年生にとって、中学校生活は11日の卒業式のみとなりました。本日は、卒業式の予行練習を行いました。そして最後の給食でした。今日の献立はすべてが3年生のリクエストによるものでした。唐揚げやアイスクリームの争奪戦が行われ、給食の時間を楽しむ微笑ましい姿がありました。
さて、3年生は卒業合唱として「群青」を歌います。「群青」という歌は、福島県南相馬市立小高中学校の平成24年度卒業生と、当時の音楽教師だった小田美樹先生によって作られました。当時の生徒は、東日本大震災によって起きた原発事故のため、全国各地に散り散りに避難せざるを得ませんでした。学年106名のうち7名しか中学校には残らなかったそうです。残った生徒たちの声を小田先生が拾い綴り、それを歌詞にして曲をつけ出来上がったのが「群青」です。
卒業式はちょうど震災の日になります。当時のことをほとんど知らない子どもたちですが、この曲が出来上がった経緯は学習しました。その頃の生徒の気持ちと自分たちの卒業に思いを重ねて合唱します。毎日見ているとその成長を感じにくいものですが、53名の卒業生は本当に大きく成長しました。保護者の皆さん、53名の卒業生が思いを込め感謝の気持ちを伝える最後の合唱を楽しみにしてください。